ウェブページは、HTMLとCSSというコンピュータ言語で書かれています。
アメリカ人やイギリス人と話をするのには、英語で話す必要があります。
また、物理学で物理現象を表現するのには、数学という言語が必要です。
そしてそれらと同じように、コンピュータを通じてウェブサイトを作成したり閲覧したりするのには、この2種類の言語が必要となるのです。
では、そんなHTMLとCSSについて、具体的に説明していきましょう。
HTMLは文書本体を記述し、CSSはそれを装飾します。
HTMLは「HyperText Markup Language」の略で、エイチティーエムエルと読みます。
HyperTextとは、通常のテキストではなく高機能なテキストという意味です。
別ページへのリンクを貼ったり、画像を挿入したり、見出しをつけたりできるのが、ハイパーテキストなのです。
これは、Windowsの「メモ帳」などで作成できる「通常のテキスト」と比べるとわかりやすいでしょう。
メモ帳の文書は、何の変哲もありませんね。
ただ文字が羅列されているだけです。
しかしハイパーテキストは、それ以上の要素を持っているのです。
そして「HyperText Markup Language」(HTML)は、日本語では「ハイパーテキストの目印をつける言語」といった意味になるでしょう。
これはウェブページを作成するために開発された言語であり、インターネットで閲覧できる各種のウェブページは、このHTMLで書かれているのです。
ただし、HTMLだけで書かれているウェブサイトはおそらくないでしょう。
HTMLは文書本体を記述する言語であり、それだけではデザインが整えられないからです。
そこで必要になってくるのが、CSSです。
CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、「シーエスエス」と読みます。
Cascadingが「滝のようになること」を意味しますので、日本語では「スタイルシートの(滝のような)連続」のようなニュアンスとなるでしょうか。
文書のスタイルを指定する技術全般をスタイルシートと呼ぶのですが、CSSはHTMLで書かれた文書に装飾を施し、そのスタイルを整えます。
HTMLと組み合わせて、ウェブページが表示される際のレイアウトや、文字の色やサイズなどを指定するのです。