
お伊勢参りに一度は行ってみたいわ♪

2000年の歴史が息づく日本人の心のふるさとへ是非、お越しください。
目次
伊勢神宮の基本
「お伊勢さん」の名前で親しまれている伊勢神宮です。
伊勢神宮の正式名称は「神宮」です。
神宮は一つのお宮のことを示すのではなく、五十鈴川のほとりに広がる「内宮」と、伊勢市の市街地にある「外宮」の2つの正宮を中心に、両宮の別宮、摂社、末社、所管社から成り立つ125社の総称です。
神社界で最高位の神社です。
お伊勢さんには一般の神社に有るしめ縄やおみくじがありません。
お伊勢参りの始まり
もともと伊勢神宮は天皇陛下が国家安泰や五穀豊穣の祈りを捧げるための場所でした。
かつては天皇以外のお供えは許されませんでしたが、武家の勢力拡大とともに門戸が開放されていきました。
足利義満を始め歴代の将軍がこぞって参拝しました。
戦国時代には財政困難により式年遷宮が中断されていましたが、戦乱の世が落ち着いた江戸時代になると、庶民の間で伊勢神宮参りが流行りました。
「東海道中膝栗毛」の中でも、弥次さんと喜多さんも目指した伊勢神宮参拝が、庶民にとって一生に一度のあこがれの旅になりました。
知っておきたい参拝マナー
きちんとした服装を心がけましょう
肌の露出度の高い服は避けましょう。
ご祈祷が目的なら、フォーマルな服装がベターです。
玉砂利の参道を歩くので、ハイヒールは不向きです。
神様の前では帽子を脱ぎましょう。
撮影禁止の場所があるのでご注意ください。
参拝の順番
伊勢神宮の中心は内宮と外宮です。
この両宮を参拝するのが正式参拝とされています。
最初に外宮を参拝して、内宮に行くのが古くからの習わしです。
お手水の作法
昔は参拝前に川や海に入ってみそぎを行っていました。
手水はそれを簡略化したものです。
- 右手に柄杓を持って、左手を洗い清めます。
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗います。
- もう一度柄杓を右手に持ち替えて、左手に水を受け、口をすすぎます。
- 口をつけた左手を清めるため、左手に水を掛けます。
- 最後に柄杓を立てて残った水を柄に流して柄杓を洗います。
- 使用した柄杓をもとの位置に戻します。
※水はくみたさないので、多めにすくいます。
※柄杓に口をつけるのはタブーです。
拝礼の作法
- ご神前に立ちます。
- 「二拝」背筋を伸ばし腰を90度に折ってお辞儀をします。
- 「二拍手」右手を少し下にずらします。
- 右手をもとに戻してお祈りをします。
- 最後に「一拝」もう一度、腰を90度に折ってお辞儀をします。
外宮
最初にお参りするのが外宮です。
内宮から約5km離れた市街地に立っています。
天照大神(あまてらすおおみかみ)に招かれ、その食事を司る神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祭りするお宮です。
豊受大御神は衣食住を始めあらゆる産業の守り神として信仰されます。
外宮参拝の順番
-
- 正宮(しょうぐう)一番奥の清浄な聖域に豊受大御神がご鎮座する正殿があります。
- 土宮(つちのみや)外宮一帯の鎮守の神として祀られています。
- 多賀宮(たがのみや)豊受大御神の荒御霊をお祀りする別宮です。
- 風宮(かぜのみや)風雨や天候を司る農作物の守護神をお祀りしています。
内宮
日本人の総氏神である天照大御神をお祀りしています。
五十鈴川の川上にご鎮座されて以来2000年もの間日本の聖地として崇敬を集めています。
宇治橋
五十鈴川に架かる宇治橋は内宮の入り口です。
全長101,8m幅8,4mの檜造りの大橋です。
俗界と聖界の堺です。
神苑
宇治橋を渡って右手に進むと玉砂利を敷き詰めた参道に出ます。
明治時代の中頃までは民家が立ち並んでいましたが、今は刈り込まれた芝生と松の緑が美しい庭園になっています。
鶏や野鳥などの生き物の姿も見られます。
五十鈴川御手洗場(いすずかわみたらしば)

第一鳥居をくぐって右手に進むと五十鈴川のほとりに出ます。
昔は、参拝の前にこの川辺で心身を清めました。
倭姫命(やまとひめのみこと)が川の水で衣の裾を洗ったという伝説が残ります。
正宮

内宮境内の最奥の石段の上に、天照大御神がご鎮座する正宮があります。
一般の方が参拝できるのは白いとばりの前までです。
正宮では願い事をせず、日々の恵みに感謝をしましょう。
荒祭宮(あらまつりのみや)
天照大御神の荒御魂をお祀りしています。
荒祭宮では行動的な側面である荒御魂に心を込めて願い事をしましょう。
風日祈宮(かざひのみのみや)
人生に良い風が吹く様に風雨の神様にお祈りします。
元寇襲来の折に神風を吹かせて国難を救ったことで別宮となりました。
神楽殿
お神楽をとり行う御殿です。
こちらでお守りやお札、御朱印を頂けます。
神馬牽参(しんめけんざん)

神馬とは皇室から牽進され、外宮、内宮の両宮で飼育されている馬のことです。
この馬が神職に導かれそれぞれの正宮にお参りに行く儀式が毎月3回行われます。
上記は草新号(くさしんごう)です。
神が乗る馬とされる神馬は、牝馬は気性が荒いため牡馬とされています。
式年遷宮
式年とは「定められた年」という意味です。
遷宮とは神様がお住まいになるお宮を移すことです。
式年遷宮の為、伊勢神宮の社殿には東西に同じ広さの敷地が2つあります。
20年に1度、隣の新御敷地に同じ形の新しい社殿を造営し、ご神体を遷座します。
おはらい町通り
飲食店が立ち並ぶおはらい町通りでは、気軽に食べれるテイクアウト商品がお勧めです。
松阪牛の串焼き(800円)がリーズナブルで美味しい松阪牛を堪能できます。
唐揚げやソフトクリーム、みたらし団子、うの花ドーナツなどがあります。
おかげ横丁
江戸時代気分で散策を楽しみましょう。
約50店舗からなるおかげ横丁です。
江戸時代から明治期の建物を再現したにぎやかな通りです。
赤福
おかげ横丁に来たら、必ず立ち寄りたいのが赤福です。
夏は餅が入った赤福氷がお勧めです。
ふわふわの氷に餡と餅、抹茶がかかり相性抜群で癖になる美味しさです。
冬は熱い赤福ぜんざいがお勧めです。
大粒の大納言小豆を丁寧に炊き上げ、注文してから焼かれた餅が香ばしく、口直しのかり梅と昆布が添えられています。
以前は500円でしたが、値上げをしたようです。
お土産の赤福も人気です。
8個入り700円の商品が売れ筋です。
賞味期限が短いのでご注意ください。
朔日参りと朔日餅(ついたちまいりとついたちもち)
伊勢には古くから、毎月1日の早朝に伊勢神宮に参拝し、ひと月を無事に過ごせたことの感謝と、新しい月の無事を祈る「朔日参り」の習わしがあります。
その参拝客をもてなす為に元旦を除く毎月1日限定で、月替わりで販売する季節の餅菓子「朔日餅」が販売されます。
豚捨(ぶたすて)
明治期に創業した精肉店が手掛けるお店です。
食事処では、牛丼がお勧めです。
牛肉があまりにも美味しくて、豚肉を捨ててしまえと豚捨の名前が付けられた説もあります。
(諸説あり)
店頭では名物のコロッケが販売されていて、長蛇の列ができています。
ふくすけ
伊勢うどんが看板メニューのうどん専門店です。
伊勢うどんは1時間ほど煮るため、とても柔らかいうどんです。
たまり醤油とねぎ等で頂くシンプルな味です。
若松屋
創業した明治期から変わらない手作り伊勢はんぺんが美味しいお店です。
店先のベンチに座って、はんぺん等を召し上がれます。
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)

開運と良縁祈願のご利益スポットです。
かってはお伊勢参りの前に、ここで禊をする習わしがあったとされる神社です。
万事を最善の方向に導いてくれる猿田彦大御神を含む3柱をお祀りしています。
境内には猿田彦大御神の使いとされるカエルの像が多数あります。
無事カエルのごろ合わせから交通安全などのご利益が有ります。

高さ9mの男岩と、4mの女岩からなります。
しめ縄で結ばれた夫婦岩は縁結びにご利益があります。

お伊勢参りも勿論ですが、おかげ横丁やおはらい町通りの食べ歩きも楽しそうですね!

お伊勢さんには名古屋から近鉄に乗り換えても行けますが、旅行会社のツアーもお勧めですよ。動画も参考にしてくださいね!
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